それでも憎らしい君が好き。



アタシは男の胸を押し返そうとしたが、頭に手を回されてしまったためそうする事が出来なかった。


『っ....』


長く触れ合っていたせいか、だんだんと息苦しくなってきたアタシは必死に胸を押し返そうと力をこめ酸素を求めた。


それに気付いたのか男はアタシの唇から自分のを放した。


『ん...ぷはっ...はぁ』


その瞬間アタシは目一杯酸素を肺に送り込んだ。

                                     
< 31 / 57 >

この作品をシェア

pagetop