それでも憎らしい君が好き。
少しは静かにできません?
放課後だったから残っている生徒も少なく最悪な事態は免れた。
少なくともあってはならないことだったと思うけれど、人に見つからなくて安堵した。
あのあと、アタシは何とかあの男から無事逃げ帰れることができた。
(それにしても、散々人の事侮辱して許せない...ぜってぇぶっとばしてやるっ)
なんて思いながら家に帰る道を歩いている。
家の前までつくと楓花(フウカ)サンが花壇のお花に水をやっていた。
楓花サンというのはアタシの
お母さん...みたいな人。