それでも憎らしい君が好き。




アタシは暗い闇の底に堕ちて行ったんだ。


誰にも手を差し延べてもらえない...ただ沈んでゆくだけ。


空間に身を任せ、目を閉じながら

(あぁ、アタシこのまま闇に飲み込まれちゃうのかな)


なんて考えていたら、狭くなった視界に一つの小さな光が浮かんだ。


そこに見えたのはアタシの手を掴もうとする暖かい手...


アタシは手を伸ばし返す事もしないで、ただ静かに目を閉じた。



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