それでも憎らしい君が好き。
『もしかして今、襲われるかも、なんて考えてませんでしたか?アリアってやらしいですね』
なんてこいつは言いやがった。
言い当てられてしまったがためにアタシは顔を引き攣らせ黙ってしまった。
『ははっ、図星ですか』
そう言われ、アタシは顔が赤くなってしまった。
(こいつは人の心まで読めるのかよっ、まじなんなの雨宮流衣ってやつは!)
気付かれないようアタシは顔をしかめ、心の中で毒づいてやった。