慟哭の彼方


それがいつからこうなったのか。

自分が今いる世界はあの時とは格段に違う眩しい世界。


けれどもマイラスは、その眩しさに飽き飽きしている。

暑いぐらいのスポットライトも、大声で応援してくれる観客も、私には必要ないのに。


平穏な時間が欲しい。

ちょっと外に出ればマスコミが待っているんじゃないか。

そんな風に怯えるのはもうたくさん。


だって、私は……。


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