はにぃどろっぷ
あたしの高校は家から徒歩20分と、他の生徒に比べたらめちゃくちゃ近かった。

でも、圭の家は15分と、あたしの家よりも近かった。

あたし達2人は圭の家の近くにある、昔よく遊んでいた公園に立ち寄った。

先に口を開いたのは圭だった。

「あの時の夏、淋しい想いさせたよな…ゴメンな…」

そう言いながら自然にあたしの頭を撫でてくる。

あまりに自然なもんだから、最初は何にも感じないくらいだった。

「だから良いって…。」

また上手く話せない。
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