はにぃどろっぷ
お母さんは圭を夕飯に誘ったが、圭は丁重に断って帰った。

あたしはその夜、何しても圭が思い浮かび、テレビを見ても、お風呂に入っても、雑誌を読んでも頭は圭だらけだった。

そして忘れようとしてしまった2人の写真と小さなメッセージ、小さなクローバーの入った写真たてを元の窓際に飾った。

次の日の朝は1人で登校した。

『ほんとは一緒が良かったのに…』

ムスッとした気分で教室へ向かうと、愛がきて
「昨日あれからどうなったの?」
と聞かれた。
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