きゅんきゅん同盟
第13章(秘密の保健室)
さっきまで気を失っていたせいで、体も心も反応が鈍い。
今、私…すごい状況の中にいる。
まだ現実を受け入れられずにいる。
「え?」
きょろきょろして、辺りを見回す私に陸が不思議顔。
「あれれ?やっぱ、頭打っておかしくなっちゃったか?」
私の頭にもう一度手を乗せる。
「今…私に、何かした?」
陸の瞳の奥まで透き通っているようだった。
その瞳をじっと見つめた。
「はははは!!なんもしてねーよ。」