きゅんきゅん同盟
第2章(神様のいたずら)
学生時代、この廊下を走って滑ったことを思い出しながら、控えめに小走り…
教室に入ろうとしたとき、誰かにぶつかった。
ドン!
こんな風に誰かにぶつかるってあるようでなかなかない。
ドラマのように、こけちゃった私。
「いて~よ。」
あれ?
大きな背中に、低い声。
もしかして…
少しの期待と、不安。
ドキドキしながらゆっくり顔をあげた。
そこには、困ったような顔で私の顔を覗きこむ男の子。
彼だった。