きゅんきゅん同盟


「そうだったんだ。それで、陸もかえでちゃんの面倒見てるの?」



「うん。姉貴が夜遅いときは俺が朝幼稚園送って行ったり、帰りもちょくちょく迎えに行ったりしてる。それは義務っていうより、ただあいつがかわいいだけなんだけどな!!」




そう言って笑う陸の笑顔は、本当に優しくて温かくて、またお父さんを思い出した。



「へー、そんなにかわいいんだ。だって、陸の背中にぎゅってくっついてたもんね。」



「そうだろ~~?めちゃめちゃかわいいんだよ、俺のお嫁さんになるとか言ってくれちゃって!」


急に、表情が変わる陸。


初めて見る陸のはしゃいだ顔。

陸のかえでちゃんへの愛が伝わる。



本当に陸になついてるんだね。

父親のいないかえでちゃんにとっては、お父さんみたいな存在なんだろうな。




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