きゅんきゅん同盟


「だんだん美化されてるのかもしれないけどね。色が黒くて、背が高くて、顔しわだらけにして笑うんだぁ。私が何しても、いつも優しくてさ。」



思い出すと、目頭が熱くなる。


今でもはっきり思い出せるお父さんの笑顔。



「寂しかっただろ…。お父さんいなくなって、お前いっぱい泣いたんだよな。神様もひどいことするよな。」



陸の優しい言葉で、寂しい心の中の小さな傷が埋められてゆく。





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