きゅんきゅん同盟


「…ふざけんなよ!!てめぇ…里中先生なんも関係ないだろ!」



龍之介も立ち上がり、陸に駆け寄る。



「やめて!!」



陸の背中にしがみついて、叫んだ。



陸は、城山のシャツをつかんだまま、そのまま崩れるように床に頭をこすりつけた。



陸…


ごめんね…



しばらくの沈黙の後、陸の手を振り払って立ち上がる。



城山は、わざとらしくシャツを直して、咳ばらいをして…乱暴に扉を開けて、出て行った。




城山の向かう先は想像がついた。



きっと校長室。

陸のこと、言いつけるんだ。




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