きゅんきゅん同盟
りく、りく・・・
あった!
『神崎 陸』
かんざきりく。
かんざきりく。
かんざきりく。
やっぱりあきらめられない。
だって、こんなにドキドキしてる。
胸の奥が、キュンってしてる。
チャイムが鳴り、神崎陸は私の前を通り過ぎ、一番後ろの席に座る。
教育実習の私は、一番後ろのはしっこで先生方の授業の仕方を勉強する。
教室の一番後ろ。
一番右に私。
一番左に神崎陸。
彼が残した香りと、ぶつかった感触がまだ私の胸をドキドキさせていた。