きゅんきゅん同盟
教室へ向かう廊下の途中で、私の噂をしてる子が何人もいた。
「むかつく!」
「何しに来てんの」
その子は、陸のことが好きなんだと思う。
私がその子の立場だったら、絶対同じように思うだろう。
教育実習生が恋愛するなんて!!って、その先生を軽蔑する。
今まで、廊下でいろんな噂をされても、悪口を言われても、私は笑顔でいることができた。
それは、私にはこの教室があったから。
私の居場所。
私の味方になってくれるこのクラスのみんな。
だから、何も怖くなかった。
でもね…今は、とても不安で、泣きそうに怖いんだ。
この教室が私の居場所じゃない気がして…