きゅんきゅん同盟


あんな場面見たら誤解するのも当然だ。


まだ実習に来てすぐの頃の出来事だった。


レナは、それを見てからも私を試すように、陸の話をしていた。


どうして??




「あれは…違うの!!」


今は何を言っても無駄なことはわかっていた。

みんな信じない。

言い訳にしか聞こえない。



 
「あ~~!!アレ?みんなで賭けてたんだ。誰が最初に追いつくかって。それでさ、追いついたら抱きつくってゲーム!なぁ?龍之介!」



陸が、必死な作り笑顔でそう言った。



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