きゅんきゅん同盟
教室から、みんなが帰っていく。
私はみんなとは違うんだ。
何もかもが。
当たり前だけど、その現実に心の中が寂しさでいっぱいになる。
制服も着ていないし、
生徒じゃないし、
やっぱりクラスの一員になるなんて無理なのかもしれない。
最後に、龍之介とレナと陸が、教室を出て行く。
「じゃあね、まこたん!あんまり気にすんなよ!」
龍之介が小声で、励ましてくれる。
レナの目を気にしつつ、いそいそと教室を出る龍之介。
「あんた邪魔だよ、龍。」
レナは、また私に聞こえるように言う。
レナの鞄についてるピンクと白のキーホルダーがじゃらじゃらと音を立てる。
陸は私の方、全く見ないまま教室を出た。