きゅんきゅん同盟
レナと陸は、悔しいけどとてもお似合いなんだ。
イマドキって感じの2人で、どこから見ても恋人同士に見えた。
いつもと違うピアスをしてる陸。
2人のピアスがお揃いのように見える。
素敵な2人だなぁ、なんて他人事のように遠くから眺めている私。
あまりのショックの大きさに、悲しみすら感じなくなったようだ。
呆然と立ちすくむ私の肩に勢い良く、手を乗せた。
「演技演技!!」
そう言って、肩に乗せた手を弾ませた。
教室に、陸の姿はない。
後ろの黒板には誰かが書いた相合傘。
『カップル誕生!レナ&陸!』
その相合傘を眺めながら、私の恋が終わったんだと自分に言い聞かせた。