きゅんきゅん同盟


レナが満面の笑みで私の方に、走り寄ってきた。


まだ笑顔で応えることができない。


「まこたん、ひどいこといっぱい言っちゃったけど、許してくれる?まこたんのおかげで、神崎と付き合うことになったんだ。」


そうか…


レナと陸は付き合うことになったんだね。





目の前が真っ暗になったと同時に、

やっと夢から覚めたおとぎの国のお姫様のよう。




どういう事情で2人が付き合うようになったのかは、わからない。


でも、陸はレナの彼氏になったんだ。



「まこたんのおかげなんだ~!ありがとね。」


ありがとうと言われても困る。


私は何もしてないし、私のおかげだと言われても、複雑だ。


そうだとしたら私は自分で自分を悲しませる方向に向かわせたってことか。










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