きゅんきゅん同盟



みんなが教育実習の最終日にお別れ会をしてくれることになった。



私に極秘で進めてくれていたことを知り、

私は本当にこのクラスの担当になれたことに感謝した。




陸と出会えたこのクラス。


城山といろいろあったこのクラス。


陸と噂になって、レナと喧嘩して、みんなに無視されて…



いろいろあったけど、

このクラスじゃなかったら…今の私はいない。



みんな、私のことを受け入れてくれてありがとう。




「まこたん、期待しててよ~!泣かしちゃうから!」



龍之介は、今朝の元気のない表情とは別人かと思うような元気な笑顔。



盛り上げ役の龍之介が、今回のお別れ会も企画してくれたのだろう。




最終日が近付くにつれて、教室のいろんな物が愛しく見えた。


後ろの黒板に書かれたままの陸とレナの相合傘までもが、かわいく見える。



陸の机の落書き。


陸のボール。


陸の笑顔…




もう、さよならなんだ。






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