きゅんきゅん同盟
「私はここにいられるのはあと3日です。みんなは、私が去った後もここで過ごすことができます。でも、1年後にはみんなもこの場所にいません。」
一番前に座る山瀬さんが鼻をすする。
誰もが真剣な表情で私の話を聞いてくれていて胸が熱くなった。
「何気なく過ごしている毎日がどれだけ大事だったか、気付くときがくると思う。私は、今日この学校へ向かう途中でとても寂しくなりました。ここでのいろんな思い出がよみがえってきて、もっとみんなといたいって思いました。」
一番後ろの陸の視線。
肘をついて、じっと私を見つめていた。
みんなとの思い出、そして、陸との思い出…
どれもが一生忘れられないものなんだ。