きゅんきゅん同盟
「高校生って人生の中でとても輝いてる時期だと思うの。
大人になって思い出す思い出って高校時代のことが多いんじゃないかな。
何気ない友達との授業中のおしゃべりも、先生に怒られたことも…
そんな楽しい思い出をまだ作れてない人がいるとしたら悲しくない?
この高校に来て良かったってみんなが思える高校にして欲しい。」
黙っていた陸が静かに言う。
陸が少し開けた窓から入る風が陸の髪をなびかせた。
「そうだよな… 俺、そんなこと考えたことなかった。俺が楽しいからみんなも楽しいって思ってた。」
陸の言葉に、数人の生徒が天井に視線を移す。
目を閉じたままの子もいた。
今、この教室の中…
ものすごく最高だよ。
ひとつになってる、って感じるんだ。