きゅんきゅん同盟

「避妊しない理由って何?

避妊しない方が気持ちいいから?

それって、自己中で子供だと思うよ。

自分さえ良ければいいっていう考えだから、そんな無責任なことができるんだと思う。」




頷いたのは龍之介だった。

きっと、彼はきちんと避妊をする子だと思う。



「大好きな相手とのエッチなら、相手のことを一番に考えるべきだと思う。

それなら、避妊していた方が気持ちいいんじゃない?

相手の女の子を不安にさせながらエッチするのと、安心して楽しめるのとどっちが幸せかな?

女の子にとってはちゃんと避妊してエッチしたほうが気持ちいい。

それは、心の繋がりが一番大事だから。」




後ろで話を聞いていた先生までもが頷いていた。


陸は、もう窓の外を見てはいなかった。


腕を組み、椅子に深く腰かけて、じっと私を見ていた。



「そうだよな… 男だって、びびりながらやってても、楽しくねぇもんな!」


龍之介が隣に座る大人しい男子の肩を叩いた。

その男の子も恥ずかしそうに、頷いた。



「心の中で『赤ちゃんできたらどうしよう』って不安になりながらのエッチなんて全然

楽しくない!

高校生なんだから、絶対に避妊しなきゃ!

男の子はそれを自分から率先してやるようにしてほしい。

避妊しないで経験したことのない人のほうが幸せだと思うよ。

だって、その子はいつか結婚する相手と初めての避妊なしのエッチができるんだよ。

その楽しみをそれまで取っておいた方が絶対幸せだって私は思う。」



どれだけ突っ込んだ話をするんだろう、って自分自身に突っ込んでしまう。


でも、熱くなった私は誰も止められないんだ。

だって、こんなにもみんながいい目をしてくれてるから…





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