きゅんきゅん同盟
第3章(教育実習2日目)
次の朝、校門で並んで挨拶をする教育実習生の私達。
まだ2日目ということもあり、とにかく、ジロジロ見られる。
声をかけてくれる生徒も数人しかいなくて、見世物のようで恥ずかしい。
今にも雨の降りそうな空を見上げて、気合を入れる。
今日は、初めての授業。
これが私の人生初めての授業なんだ。
これから私が教師になることができたとしたら、今日の授業が第一歩。
隣に並んでる城山先生がやたらと近づいて話し掛けてくる。
「君達かわいいから、男子が見てるなぁ。気をつけろよ。ストーカーとかされたら、私に言いなさい!」
昨日の私の『城山先生かっこいい発言』を信じてる涼子は、私のひじをツンツンしてくる。
実は全然好みじゃない!!
私は、ひたすら神崎陸を探してた。
『おはよう』って言いたい。
神崎陸の登校シーンが見たい。