きゅんきゅん同盟


『神崎陸探索アンテナ』を張り巡らせて探していたけど、神崎陸は現れなかった。



また遅刻かな。


城山先生が腕時計を見ながら、私の肩を叩いた。


「そろそろ、教室へ行こうか」



何度も振り向きながら、教室に向かって歩き出す。





その時…


「ギリギリセーフ!」




神崎陸。


神崎陸が、来た。



自転車に乗って、私にさわやかな風を届ける。


自転車は、黒。

自転車の鍵は、くま。


インプット。



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