きゅんきゅん同盟
「あきらめようって思ったんだ。でも、毎日…好きになる。」
陸は、優しく私を抱きしめた。
「陸…」
陸、
今なんて?
「なんだか知らないんだけど、ここが苦しくなる…」
陸は自分の胸に手を当てて、困ったような顔をした。
「私も…ここがね、きゅんきゅんするんだよ、陸。」
私は陸の胸に手を当てて、顔を見上げた。
「そっか…これがきゅんきゅんって言うんだな。俺、初めてだからわかんなくて。俺達、きゅんきゅんし合ってたんだな。」
陸は自分の髪をかきあげて、照れ臭そうに微笑んだ。