きゅんきゅん同盟
陸の胸に顔をくっつける。
陸の手が、私の顔を挟む。
そして、その手にゆっくりと力が加わり、私の顔は上に向けられた。
近付く陸の顔。
キス………
頬を陸の手で挟まれたまま、動くことができない。
陸は優しく、そして、そっとキスをくれた。
陸の唇、柔らかい。
陸の唇と自分の唇が今、重なり合ってるという現実に、失神しそうになる。
唇を離しても、陸は私の顔を挟んだまま、私をじっと見つめた。
「キス…しちゃったな。」
陸、かわいい。
顔を近づけたまま、ふふって笑う。
「陸…私、どうしよう…」
「ん?」
やっと私の顔から手を離した陸は、優しく微笑んでおでことおでこをくっつけた。
「陸、大好き!!」
陸に抱きついた。
まだ部屋に香る紅茶のいい香りに包まれて、
陸の甘いキスに酔いしれた。