きゅんきゅん同盟



俺、神崎陸。


高校3年生のまだまだガキだけど、教育実習でやってきた先生を好きになった。


里中まこ。


先生と言えるかどうかわからない頼りない奴だけど、

ここだけは熱いんだ。



そう、ここ。


胸の奥…




間違ったことは間違ってる。



だめなものはだめ。





そう言える大人がかっこいいと思えた。



そして、


里中まこは…


俺達と同じ目線で俺達を見てくれた。





あいつは、俺達と同じ高校生なんじゃないかと思うくらいに

俺達と似ていた。




傷付きやすく、不安定で、

先の見えない俺達の心の中を

あいつは、ちゃんと見てくれていた。





< 241 / 258 >

この作品をシェア

pagetop