きゅんきゅん同盟
俺、神崎陸。
高校3年生のまだまだガキだけど、教育実習でやってきた先生を好きになった。
里中まこ。
先生と言えるかどうかわからない頼りない奴だけど、
ここだけは熱いんだ。
そう、ここ。
胸の奥…
間違ったことは間違ってる。
だめなものはだめ。
そう言える大人がかっこいいと思えた。
そして、
里中まこは…
俺達と同じ目線で俺達を見てくれた。
あいつは、俺達と同じ高校生なんじゃないかと思うくらいに
俺達と似ていた。
傷付きやすく、不安定で、
先の見えない俺達の心の中を
あいつは、ちゃんと見てくれていた。