きゅんきゅん同盟
隣にいた龍之介がやけに真剣な顔で俺を見ていた。
「陸…これでいいのかよ。」
龍之介に、俺の気持ちはまだ話していなかった。
負けるよ…
全部バレバレだったってこと?
龍之介が俺の背中を力強く押した。
廊下で女子に囲まれているまこ。
この状況で、
メアドを聞く勇気もない。
携帯番号を書いた紙を渡すチャンスもない…
俺は、負け犬のように、しょんぼりと教室の中へ戻る。
「陸…俺もレナに告ったんだから!!お前も後悔するぞ!」
俺はもう一度廊下に視線を移す。
涙を浮かべたまこが笑っていた。
もう
明日からいないんだ…
俺、寂しいよ。
俺の彼女になってください。
お願いします。
ずっと俺のそばで、
俺をきゅんきゅんさせてください。