きゅんきゅん同盟


どうしよ。


・・・・・・・



その時、救いの声が聞こえた。




「紫式部って結婚してたの?」



沈黙を破ってくれたその声は、

…間違いなく、神崎陸だった。



教室に笑いが起こり、次々におかしな質問が飛ぶ。



龍之介は、ハイハイと手を挙げてくれた。


「清少納言って巨乳?」


そんな質問で教室の雰囲気を明るくしてくれる。


普段は大人しそうな男子までもが、質問をしてくれて、

教室の空気はさっきまでとは全く違っていた。




無事に第一回目の授業が終わった。


神崎陸、あなたどこまで素敵なヤツなの?


ありがとう。




止めるなんて絶対無理。

このキモチ。





どうすればいいんだろう。



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