きゅんきゅん同盟
第11章(りく)
次の日の朝、毎朝恒例の校門でのあいさつが始まる。
どうせ、神崎陸は今日は遅刻だもん。
隠し子…か。
ありえるわけないのにありえるかも…なんて思ってブルーになる。
涼子の、神崎情報を思い出す。
優しいから、ついつい付き合ってしまって、
できちゃったと言われ、
自分の責任だと男らしく父親になる決心をする。
絶対ありえない!!
まだ高校生で、父親になろうなんて。
もしかして、結婚してるとか??
そんなわけないよね。
あの子供の年齢が2歳だとしても神崎陸が1年の頃の子供ってことになる。
あ。でも、それが彼女を作らない理由なのかも…なんて次々とおかしな妄想が生まれてくる。
あ~~~!
もうわけわかんない。