きゅんきゅん同盟
いつの間にか自分の教室が居心地良く感じていた。
席につくと、みんなが駆け寄ってきてくれる。
「まこたん、今日昼休みみんなでバスケやらない?」
「体育館使っていいんだって。絶対来てね。」
山瀬さんは、私の二の腕をぷにぷにとつかむ。
「私も行っていいの?バスケなんて久々だけど楽しそうだね!!」
レナが目をキラキラさせながら巻き髪に指を絡ませる。
「うちのクラスの二大アイドルに惚れちゃうよ~!あの2人中学のときバスケやってたからめちゃくちゃかっこいいの!」
「そうそう!クラス対抗のバスケ大会の時から、二大アイドルなんて言われるようになったもんね。」
神崎陸のバスケしてる姿…想像しただけでも、胸が躍る。
もし隠し子がいたって、そんなのどうでもいいやって思えてきた。
絶対に隠し子じゃないと思うけど…
彼にどんな過去があろうと、制服を脱いだ彼がどんな生活をしていても
私のこの胸のときめきは消せないんだ。