きゅんきゅん同盟
私の手はガシっと掴まれた。
大好きな大きな手に。
年下だけど、敵うはずがない。
彼はもう男の子じゃない。
男…なんだ。
「ば~か!お前、隙ありすぎなの!だから、気をつけろ!城山お前のこと気に入ってるから。」
手を握られたままで、私の体温はどんどん上昇中。
「そ、そんなわけないよ!あんな反抗しちゃったのに。」
声…震えてること気付かないで。
「アイツ、Mらしいよ。ふふふ。」
天井を見上げて、笑う。
いつの間にか、私の手は自由になっていた。
手を離されたことも気付かなかった。
なんて楽しいんだろう。
神崎陸との時間はどうしてこんなに楽しいの?