お犬様あらわる
またホットだワン
また熱い……。
胸の辺りが苦しい……。
榎藍…。
榎藍……。
ギュッとしたい
あのふさふさの毛並みの中に顔を埋めたい
ペロ
くすぐったい
ペロペロ
勢いよく起きるとそこは私の部屋
ついでにいうと私はベッドの上
あれ?私いつの間に寝たっけ?
まったく覚えがない!!
そういえばあの男がいない。一発くらい殴ろうと思ってたのに~!!
「ワン!!」
あいつに私…キスされたんだっけ?
「ワン!!ワン!!」
いやいや、あれは夢だって!!
「クーン」
「ごめんごめん、別に無視してた訳じゃないよ…。
って榎藍!!!!!!」
そこにいるのはまぎれもなく私の愛犬の姿。