お犬様あらわる



私の悪い癖……ひとつのことに集中しすぎて周りが見えなくなる。


だから、いくらあいつの顔が目の前に来ていても気付かなかった……。



「だから、無防備過ぎなんだよ。」


「んっ…!!!?」


始めはただ押しつけるだけだった。ときどきなめたりして、その度に私は変な声が出でいた。



「無防備過ぎて心配だよ。


俺のご主人様は……。」


あぁ…やっぱりあいつは――――――













< 44 / 59 >

この作品をシェア

pagetop