僕等のみち
『大丈夫』


「陸は来るの?」


『いや、待ってるって』


「そっか。分かった。じゃあ着いたら連絡して」


『おー』


電話を切ると私は急いで部屋着から私服に着替えた。


今からメイクするのも張り切っているみたいでなんか恥ずかしいし、癪だからすっぴんで海翔を待つ。


海翔と陸か…


なんかちょっと懐かしいな。


あいつらと遊んでたのって1年くらい前だっけ。


あの頃が1番楽しかったよなーとかぼんやり思っていると、ついたというメールが届いた。


お母さんに出かけることを一言言い、アイスを持って家を出た。


マンションの下に着くと、1年前より少しだけ大きくなった海翔が自転車にまたがって待っていた。





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