僕等のみち
「久しぶりだね。はい、アイス」


「さんきゅ」


海翔にアイスをあげると、嬉しそうにアイスを食べ出した。


「まじうまい。ハー〇ンダッツみたい」


…それ、近くのスーパーで買ったやつなんだけど。


海翔がアイスを食べている間、2人でたわいもない話をした。


「てか、今花火でしょ?いいなー。私も行きたかったし!!」


笑いながら冗談半分でそう言った。


「あー、もう終わったかもしれないけど、来る?」


「いいの?陸だけじゃないんでしょ?」


「べつにいいよ」


「じゃあ行く!けど、チャリ上にあるからとりに行かないと…」


マンションの方へ向かおうとすると、海翔に呼び止められた。


「待つの面倒だから後ろ乗れ」


「ありがとっ」


走って海翔の後ろにまたがり、すぐそばにある堤防へと向かう。


私は久しぶりに会う海翔の後ろで中学の頃を思い出していた。






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