僕等のみち
「あれ、真っ暗じゃない?」


「あ、もう終わってるわ」


「まじか!海翔がアイス食べるの遅いから終わっちゃったじゃん!!」


私がショックを受けているというのに、海翔はのんきに笑っている。


「もー、せっかく来たのに…って誰もいなくない?」


橋の上まで来たが、明かりどころか堤防には誰1人おらず、静まり返っていた。


「あいつら…逃げやがったな」


海翔は堤防には下りず、そのまま橋を渡ると陸の家の方へと走り出した。






< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop