青空と太陽の下で
「どうしたの?」
声がした。優しい声。
何か安心させてくれるような温かい雰囲気。
久しぶりに顔を上げた。
「…大丈夫?」
男の子がいた。あ…世界ってこんなにも明るかったんだ。
「君、俺ん家来る?」
え…私は一瞬で恋をした。
この男の子の優しさに、
温かさに、眩しさに、
私は惹かれたんだと思う。
彼は私を拾ってくれた。
だけど人間不信だった私は
しばらく口を聞かなかった。
彼はそんな私に
「ゆっくりでいいから…」
と急かさないでいてくれた。