青空と太陽の下で
*輝side*
***輝side***
俺には生まれた時から父親がいなかった。
死んだんじゃなくて両親が離婚して。
俺は環境のいい母親の地元、沖縄の石垣島で育った。
そこには日向という可愛い女の子がいて、俺はひなが大好きだった。
だけど5歳になった時、母と父がヨリを戻す事になって俺と母は父のいる東京に住む事が決まって…
大人っていつも勝手だ。
だけど子供の俺は言わるままについて行くしかなかった。
東京で新しい気持ちで頑張ろうと子供ながらに思っていた。
だが…
父は俺が想像していた父親像とはかけ離れた人だった。
お酒が大好きですぐに暴力を振るう最低な父親だった。
母がヨリを戻したのは父が反省したように見えたからだそうだが、実際には全く反省していなかったみたいで…
だけど俺と母はただただ我慢するしかなかった。