青空と太陽の下で
「…輝とはどんな関係なんですか?」
海ちゃんが聞いてきた。
「幼なじみだよ!」
ははと笑う。
なんか私、すごい惨め…
「そうなんですか」
興味なさそうに海ちゃんが言った。
ざー…と波の音がする。
「ここ、いい島でしょ。私、ここが大好きなんだ!海も風も人も、ぜーんぶ!」
…私、この島が大好き。
「…」
海ちゃんは黙ったまま何も言わない。
「…海ちゃんもきっと気に入るよ。」
「…私、海嫌いだし」
「自分の名前なのに?」
「自分の名前も嫌い」
海ちゃんの言葉を聞いて私は少し胸を張って言った。
「私は自分の名前大好き。」