青空と太陽の下で



私の家の隣りは今日から
輝の家。

私は早速会いに行った。

「輝ー♪」

すると海さんが出てきた。

「…どうも」

「あ、海さん、輝は?」

無理矢理笑う。

「輝は今挨拶に行ってる」

元気のない声。疲れきった目。

この子、どうしたんだろう…


「海さんいくつ?」

私が聞くと海さんは俯きながら

「15…」

と呟いた。

「年下かあー海ちゃんって呼んでいいかな?」

ははと笑う。でも海ちゃんは
相変わらず真顔のまま。

「別にいーけど」

無愛想な子だなぁ…

ちょっと苦手かも…

ちょうどその時、輝が
帰ってきた。

「おう!ひな!」

とびきりの笑顔。

「ねぇ輝…」

私は不思議だった。
輝も海ちゃんみたいな子は
苦手なハズ…

どうして彼女なんだろう…


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