-短編- 極上の甘さにほろ苦い刺激を
「あ、そうだ!! 夏実ちゃん、このあと少しでいいから付き合ってくれないかな? ちょっと…あれが…」
「あぁ、はい!! あれ、ですねっ」
そう言い、クスクス笑う2人。
あたしを嫉妬と不安が襲う。
2人だけの秘密…か…
「聖奈さん!!」
ぼーっとしていたら、すぐ隣に零斗がいた。
『さん』……?
「あぁ…はい」
「今日は先に戻ってて下さい。俺、用事あるから遅れるんで…」
そう一言言うと、零斗と二川夏実はあたしの横をすり抜けて行く。