コンパスで作る地球
「本当に好きなんだよね。この場所……」
この場所は私の青春に欠かせない場所。全ての悲しみも怒りも消してくれた。
強く……誰かに負けないように…私の心を強くしてくれた。
「……お姉さんは何か欲しいものはありますか?」
突然に質問をされた。
「えっ?」
「今僕が読んでいる本に載ってるんですよ。欲しいものに手を伸ばすことは何よりも生きている証拠だって。」
「小5でかなりお難しい本をお読みなのね……」
「ありますか?」
「えっ……あぁ。うん。そうだなー。んッー。」
さすが優柔不断な私だな。考えれば考えるほど迷いまくる。いい加減治したいんだけど。
「何もないなら。お姉さん死んでることになりますね。」
少し笑いながら言われた。
「えーッ!待ってあのね…あれだよ!そのね。」
「フハハッ。」