コンパスで作る地球



そんな言い合いをしていたら塾から続々と人が出てきていた。


全く気付かないで大声をだしちゃってたんだ。


みんながわざと私たちのまわりを遠ざけて帰っていく。


そんなに分かりやすいことをしなくてもいいのに……


「おぉー?痴話喧嘩かぁ?ふははッ。」


さっきのムカつく二人もいた。


「……何で痴話喧嘩なのよ。」


「ただのガキとの喧嘩だ。」


……ガー?キー?


どっから見てもガキはそっちのことでしょう!


ムカつくけどここで言い返したら本当にガキになる。落ちつけ自分。ここは大人っぽく余裕を。


そう!無視して帰ろう。


そうと決まればすたすたと駅へ向かった。


「ついてこないでくれる?」


「あぁ?ふざけんな。俺もこっちの方面なんだよ。」


「だったら時間ずらして来てよ!」


「お前!この炎天下の下で時間つぶせるかよ!熱中症で倒れるだろ。」


……倒れろ。


自分の中の悪魔が1200%出てきた。


そもそも私たち炎天下だっていうのに何でこんな熱いことをしてんのよ!



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