コンパスで作る地球



「はっ?」


誰か天才?それはもしかして私のこと?


「僕!鳥肌がたちました!見れば分かると思いますが只今僕は興奮してます!」


ガバッと勢い良く立ち上がって大きな声を出し報告する男の子。手も2つの拳がてぎている。


「お…落ちつこうよ。」


「できなかった。僕にはこんな発想できなかった…お姉さんは凄いよ!」


「そんなに感動する?」


「地球の直径は約4万m。そしてあの幻のドバイのバベルの塔は約800万m。それを半径とする。つまり800×800!」


かなり高速に説明をしている。むしろ止まることを知らない。


「…。」


「計640000万m!大変だ!これは地球の何倍もの大きさではないか…」


「はぁ……」


「……できるよ!もう一つの地球が!」


「…。」


自分でも肩が震えているのが分かった。ガンバレ。耐えろ自分。我慢するんだ!


「お姉さん?」



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