コンパスで作る地球
「どうしよう?」
「優柔不断……」
真子に呆れた顔で言われてしまった。真子って本当に顔に出やすいタイプだと思う。素直と言えば素直なんだろうけど。
「だって迷うよ。去年はバドミントンに出場して結果はボロ負けしたでしょ。」
顔を机に置く。
「あれは……その相手が悪いというか。ずば抜けて上手な選手だったじゃんか。」
そう言うと真子も少し苦い顔をして壁に体を預けた。真子も思い出してくれたみたい。
あの試合はまさに手も足も出なかった。
「私…休もうか…」
「ズルい。」
最後まで言い終えていないのに真子に先読みされて睨まれた。
[キーンーコーンーカーンーコーン]
「うわッ!終わりの予鈴が鳴っちゃったじゃんかよ。」
「あぁー結局何も決まらなかったな。どうすんの?」
「これは尾田の進行が悪かったな。あらら。」
「何だと?ふざけんなよ!おいッ!ちゃんと決めないと。」