コンパスで作る地球
残された私は階段に腰を下ろす。ほこりがあるけど気にしない。だって草むらの上とかにも平気で座るし。後で汚れを落とせば別に良い。
変な私の意地だ。もしかしてAB型の特徴?頑固者とか言いたいの?別に私はそんな偏見には耳も傾けないし。
あっさりした性格なのかな。悩むときは落ちるだけ落ち込むけど諦め?もういいやって開き直るのは多々多い。
だけど今回のことは途中で投げ出したらいけないと思う。でも悩んで解決できるの?
「あぁー。もうダメだ私……1人になるといろんな事を考えちゃうよ。」
携帯のサイドボタンを押した。表示された時間はギリギリの時間。もうそろそろ私も帰らないと真子も心配する。
多分尾田クンも教室に着いたよね?きっと柊クンの顔にもあざだらけかな?
少し痛々しい考えも頭に浮かぶ。立ち上がってスカートに付いたほこりをはらい落とす。
まぁ……教室へと歩いている間に落ちるでしょ。
残りのほこりをはらうのが何かと面倒になり階段を降りて教室へと向かった。そうするといつものように席には真子が笑ってる。
「おはよーう。今日は来るの遅かったね?」
「おはよう。えッ。そうかな?」
一応とぼけた。そしてあらかじめ机に掛けておいた鞄から中身の教科書を取り出した。
「あれ?鞄が掛けてあるって事は……教室に一度来たけど。どっかに行ったの?」