幼なじみなんてこんなもん。
はぁ…

3人が仲良さそうに歩くのを、私はただただ見つめていた。

なんか、取り残されている気分。


ちょっと離れたところを歩いていると、後ろから腕を掴まれた。


「わっ」

驚きながら振り向くと、そこには小さい男の子がいた。

「僕どうしたの?」

「う…うわぁぁぁん」

そう言うと男の子は泣き出してしまった。

えぇ!

私は驚いて、慌ててしゃがんで男の子の頭をなでた。

「どうしたの?泣かないで?」

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