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「あたしを大事に思ってくれてる人や…あたしも大事に思ってる人や!あんたなんかより、ずっとずっと…」



するとしげるはしょぼくれたように美和の首から手を離し、はだけた服を直すとベッドに小さくまるまった。



…何やねんな。



「…何すんねん、携帯。壊れてまうやろ。…帰るわ。とにかくあんたとの先はもうないねん。解れや」



あたしが投げられた携帯を拾い、バッグをせおってしげるを見ると、やつは変な声を出していた。



「ううう…う…ううう……」



「なっんやねん…きもちわ「うわあああああああああ!!!!」



…っ!?
しげるは、いきなり大声で叫んだ。



プルルルルルルルル
プルルルルルルルル



ユゥ!
あたしは、すぐに着信に応えた。



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