Ladyーレディー
プロローグ
~妹という存在~"死"
「お姉ちゃん!だーいすき!」
私に向かってそう言う妹。
でも、これはただの機嫌とりだ。
お母様に誉めてもらうため。
影では、
「今日もよろしくね?」
と耳元で呟く。
妹はお母様に誉めてもらうためだけに、
私の成績とかを、自分のと入れ替えて
まるで、必死に勉強し、100点をとったように見せている。
だから私は悪い点しかとったことがない。
・・・妹はかなり頭が悪かった。
運動だって、
音痴だから、体の調子が悪い、と言って毎回ごまかしていた。
みんなで運動しようかといっていたお母様も
妹がそういった途端、予定を変更した。